猫のひたいほどの畑がある。
祖父がせっせと畑をしていたのはもう30年近く前のこと。もう十数年何も植えていなかった。去年の秋にわずかながら大根を植えた程度だ。
イチョウやモクレンの葉がたくさんある。燃やしてしまおうと思っていたが、二酸化炭素排出削減の観点から腐葉土を作ることにした。
インターネットで検索、ふむふむ、穴を掘って落ち葉と米ぬかまたは残飯と水を入れて混ぜる。それを2〜3週間おきに繰り返すと5〜9か月で腐葉土になる。
ざっと読んだところで実行。まずは穴を掘った。
これが思った以上に大変だった。
なまった体が次第に悲鳴を上げる。さらに十数年放置した土の中には竹の根が縦横無尽に生えている。東京の地下鉄みたいに。シャベルを入れるとガツンと当たる。電動ノコで切り落としながらようやく1、2平方メートル程度の穴ができた。
そこへ落ち葉を投入。水を適度に入れて残飯がないのでとりあえず落ちていた柚子を入れた。
簡単に書いたがここまでで一日が過ぎた。
土を掘りながら感じたこと。
どうして土を汚してはいけないのか。それは、命を生むところであり私たちが還る場所だからではないか。
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