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描くということは描かないということ

このところ郵便局へ行く用事が続いた。窓口で応対してくださった女性は同じ方で右手人差し指に大きな包帯を巻いていた。

(自分だったらしばらくはボールペンを握れないだろうな、さぞかし生活に不自由をされているのだろうな)と思うと、声をかけずにはいられなかった。

「なかなか治らないですね。重傷ですね。包丁ですか?」

「そうなんです」

すると、「いま何を描いているんですか?」と質問された。

(あれ!? この女性は自分が絵はがきを描いているってご存じなんだ!)

「雪景色ですか?」

「寒いのは苦手で出かけてないんです、それに雪景色は真っ白だからねぇ〜。白いボールペンがないから、、、描くということは描かないということなんですよ」

(ん!? なんか的外れの答えになってしまったぞ)と思ったが、郵便局を出た後だった。

描いてみたい、と思わせる雪景色に出合ってみたいな。

目覚めるとうっすらと雪化粧

妻の声

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