3月、春が来た。
朝目覚めると、思わず「は〜るがき〜た〜」と歌ってしまった。それほど自分は春が待ち遠しかったのだと思った。
三良坂で冬を越したことは今までなかった。何度雪に見舞われたことだろう。朝、目が覚めてもなかなか布団から出られない日もあった。こういう経験はここ数十年なかっただけに、よほど寒さが身に染みたのだろう。知らず知らずのうちに春を待ち焦がれるこころが強くなっていたのだ。
かつて、この地で暮らしてきた多くのご先祖さまが身に感じてきたであろう、こうした春を待つ思い。それが人として自然の中で生きる上で感じるとても自然な心なのだと思った。
絵を描く心とはどういう心なのかときどき考える。その思いが絵に表れるのだろう。
自分なりの春を描いていたい。
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