3月に尾道へ取材に出かけた時のこと。
太陽の傾き具合を考慮して1日の行動計画を考えた。
西から東に向かって見る時、夕方のほうが逆光にならない。
尾道といえば千光寺。
千光寺は外せないが、定番ともいえる千光寺山中腹の天寧寺三重塔を入れて尾道水道、尾道大橋を望む景観は夕方のほうが順光になる。
そこで東に位置する浄土寺から西に向かって歩きながら尾道を巡ることにした。
目的は本当に三重塔を入れた景観以外に尾道らしい景観はないのか探ること。
浄土寺山の展望台や西國寺にも足を伸ばしたり、細い道を行ったり来たりしながら見て回ったが、やはり一眼見て尾道だとわかる景色は三重塔を入れた画角しかなかった。
しかし、これを最初からわかっていたこととして全く自分の足で探すことなく結論を出していたらどうなっていただろうか。
楽ちんといえば楽ちんだが、それはきっと作品作りにも悪い影響が及んでいたに違いない。
自分の足で歩く。そこに価値がある。
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