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親切の断り方

今日、広島市内へ
電車で出かけた帰りのこと、
座席に座っていると
途中でインバウンドの方々が
乗車されてきた。

空いていた隣の席に
初老の女性が勢いよく
座られた。
きっと歩き疲れて
いらっしゃったのだろう。

続いてもうお一方、
同じ年頃の女性が
通路を歩いて来られたので、
私は席を譲ろうと
咄嗟に(言葉は出ないので)
腕をトントンと叩いて
ジェスチャーで伝えた。

すると、その女性は
私にそのまま座っているよう
ジェスチャーで返されたのだ。
そして、微笑んで
そのまま歩いて行かれた。

何だろう?
施そうとした親切を
大衆の面前で断られると、
バツが悪い思いをするが、
この時はまったく
そんな気がしなかった。

振り返って考えるに、
日本人の多くは親切を断る時、
遠慮することが多い。

遠慮とは、
自分はその親切を
必要としていないから
辞退しますということ。
自分の側でものを考えている。

翻って先の女性は、
私の親切を
いったんは受け取りつつも、
すぐに私のことを考えて、
あなたが座っていなさいと
返してきた。
気を遣ったはずの私が
一瞬にして
気を遣われてしまう、
という現象だったのだ。

自分のことを考えているか、
相手のことを考えているか、
ここに違いがあったのではないか。

下車駅まで
心地よい風が吹いていた。

たかが額、されど額。

甦る原体験

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